はじめに:「最近、体が重い…」と感じる50代のあなたへ
50代を迎え、ふと「なんだか最近疲れやすいな」「階段を上るのが少し億劫になった」「体重が落ちにくくなったかも」「健康診断の数値が気になる…」と感じることはありませんか? それ、もしかしたら「運動不足」が原因かもしれません。
仕事や子育てが一段落し、自分の時間を持てるようになる方も多い50代。しかし同時に、長年の生活習慣で運動から遠ざかってしまい、「運動不足」を自覚しながらも、何から始めればいいか分からず、時間だけが過ぎていく…という方も、実は少なくありません。私が日々ジムでお見かけする中でも、そうしたお悩みを持って一歩を踏み出される50代の方は、本当に多くいらっしゃいます。
でも、どうか安心してください。50代からでも、運動不足を解消し、健康で活力あふれる毎日を取り戻すことは十分に可能です! そして、過ごしやすい日が増えてくるこの季節(※執筆時2025年4月)は、何か新しいことを始めるのに最適なタイミングかもしれません。
この記事では、現役ジムスタッフである私、フィットネスライフ(以下、FL)が、50代の方が運動不足を解消するための具体的な方法、無理なく安全に運動を始めるためのステップ、そして、楽しく続けるための秘訣を、専門的な知識と現場での経験を交えながら、分かりやすくお伝えしていきます。
「もう年だから…」なんて諦めるのはまだ早い! この記事を読んで、ぜひ最初の一歩を踏み出してみませんか?

1. なぜ今? 50代で「運動不足解消」に取り組むべき理由
「運動した方がいいのは分かっているけど、具体的にどんないいことがあるの?」 そう疑問に思う方もいるでしょう。50代という節目に運動習慣を見直すことが、これからの人生にどれほど重要か、改めて確認してみましょう。
(1) 忍び寄る「生活習慣病」のリスクを遠ざける

50代は、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心臓病、脳卒中といった生活習慣病の発症リスクが高まる年代です。運動不足は、これらの病気の大きな引き金となります。定期的な運動は、血行を促進し、血圧や血糖値、コレステロール値を安定させ、これらのリスクを軽減する効果が期待できます。「まだ大丈夫」と思っている方も、予防的な観点から運動を始める価値は非常に高いのです。
(2) 筋力低下(サルコペニア)を防ぎ、動ける体を維持する
筋肉量は、何もしなければ30代をピークに年齢とともに減少していきます。特に50代以降、その減少スピードは加速しがちで、これを「サルコペニア」と呼びます。筋力が低下すると、疲れやすくなるだけでなく、転倒による骨折のリスクが高まったり、基礎代謝が落ちて太りやすくなったりします。筋力トレーニングを取り入れることで、筋肉量の維持・向上を図り、活動的で自立した生活を長く続けるための土台を作ることができます。
(3) 体重管理とメタボリックシンドロームの予防・改善
基礎代謝の低下やホルモンバランスの変化により、50代は体重が増加しやすく、特にお腹周りに脂肪がつきやすい「メタボリックシンドローム」のリスクが高まります。運動は、カロリーを消費し、基礎代謝を高めることで、体重管理を助け、メタボからの脱却・予防に繋がります。
(4) 心の健康を保ち、ストレスを軽減する
運動は、脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)の分泌を促し、気分を高揚させ、ストレスを軽減する効果があることが科学的に証明されています。体を動かす爽快感は、日々の悩みやプレッシャーから解放され、精神的なリフレッシュにも繋がります。更年期に伴う気分の浮き沈みに悩む方にも、運動は良い影響を与えることがあります。
(5) 睡眠の質を高める

適度な運動は、寝つきを良くし、深い睡眠を促す効果があります。「夜中に何度も目が覚める」「朝すっきり起きられない」といった悩みを持つ方は、日中の運動習慣を取り入れることで、睡眠の質が改善される可能性があります。
《スタッフFLから一言》: ジムには、50代、60代から運動を始められ、「体力がついた!」「気分が前向きになった!」と生き生きされている方が本当にたくさんいらっしゃいます。始めるのに遅すぎるということは絶対にありません!
2. 「でも、なかなか始められない…」 50代の運動を阻む壁と乗り越え方

運動のメリットは分かっていても、いざ始めるとなると様々な壁が立ちはだかりますよね。50代の方が特に感じやすい「運動を始められない理由」とその乗り越え方を考えてみましょう。
壁1:「仕事や家事が忙しくて、運動する時間がない」
乗り越え方:
- 「スキマ時間」活用: 最初から「週に〇回、1時間」と決めつけず、まずは「1回15分でもOK」と考えてみましょう。例えば、テレビを見ながらのストレッチ、通勤時に一駅分歩く、ジムで30分だけマシンを使うなど。
- 優先順位を上げる: 運動を「できたらやる」ではなく、「健康のための重要な予定」としてスケジュールに組み込んでみましょう。手帳やカレンダーに書き込むのがおすすめです。
- 効率を考える: ジムなら、様々な運動を効率よく行えます。短時間でも効果的なメニューをスタッフに相談してみるのも良いでしょう。
壁2:「運動すると余計に疲れてしまいそう…体力に自信がない」
乗り越え方:
- 逆転の発想: 実は、適度な運動は血行を促進し、体力を向上させるため、長期的には「疲れにくい体」を作ります。最初の数回は疲労を感じるかもしれませんが、それは体が変化している証拠。
- 「超」軽い運動から: 最初は本当に楽だと感じるレベルから始めましょう。「物足りないかな?」くらいでOK。ウォーキングや水中ウォーキング、軽いストレッチなど、負担の少ないものを選びます。
- 休息も大切に: 運動した日は、しっかり睡眠をとることも忘れずに。
壁3:「どんな運動をすればいいのか分からない」
乗り越え方:
- この記事を参考に!: 次のセクションで、ジムでできるおすすめの運動をご紹介します。
- ジムのスタッフに相談: これが一番確実で安心です! ほとんどのジムには、マシンの使い方を教えてくれたり、簡単なメニューを提案してくれたりするスタッフがいます。遠慮なく質問しましょう。
- 体験プログラムや初心者向けクラスに参加: ジムによっては、初心者向けのプログラムや体験会を実施しています。
壁4:「膝や腰が痛むので、運動は無理だと思っている」

乗り越え方:
- 【最重要】医師への相談: まずは必ずかかりつけ医に相談し、運動の可否や注意点を確認してください。自己判断は危険です。
- 低負荷な運動を選ぶ: 医師の許可が出たら、プールでの水中運動(浮力で関節への負担が激減します)や、リカンベントバイク(背もたれ付き自転車)、エリプティカルなど、関節への負担が少ない運動を選びましょう。
- 専門家の指導: 可能であれば、理学療法士や経験豊富なトレーナーに相談し、状態に合わせた運動メニューを作成してもらうのが理想的です。ジムによっては、そうした専門家と連携している場合もあります。
壁5:「ジムの雰囲気が intimidating(威圧的)に感じる…」

乗り越え方:
- ジム選びを慎重に: 前回の記事(もしあればリンク挿入)でも触れましたが、ジムによって雰囲気は様々です。落ち着いた雰囲気のジム、同年代の会員が多いジム、初心者サポートが手厚いジムなどを選びましょう。見学や体験は必須です。
- 平日の昼間などを狙う: 比較的空いていて、シニア層や主婦の方が多い時間帯を狙って行くのも手です。
- 最初は隅っこでもOK: 人目が気になるなら、最初はストレッチエリアや、あまり人がいないエリアで過ごす時間を長くしても構いません。徐々に慣れていきましょう。
《スタッフFLから一言》: これらの壁は、運動を始めようとする多くの方が感じることです。あなただけではありません。一つずつ、焦らずクリアしていきましょう。私たちジムスタッフも、そのお手伝いをします!
3. 50代運動不足解消! ジムで始めるおすすめエクササイズ
さあ、具体的にどんな運動から始めれば良いのでしょうか? ジムには様々なマシンやプログラムがありますが、ここでは特に50代の運動不足解消を目指す初心者の方におすすめの、比較的安全で効果的なエクササイズをご紹介します。
大切なのは「有酸素運動」「筋力トレーニング」「柔軟性・バランス運動」をバランス良く行うことです。
(1) まずはこれ!「有酸素運動」で脂肪燃焼&体力アップ

心肺機能を高め、脂肪燃焼効果も期待できる有酸素運動。息が少し弾む程度(会話ができるくらい)の強度で、まずは15分~20分程度続けることを目標にしましょう。
- ウォーキング(トレッドミル): 最も手軽で基本的な運動。速度や傾斜を調整できるので、自分のペースで歩けます。テレビを見ながらできるマシンも多いです。
- サイクリング(エアロバイク): 膝への負担が少ないのが特徴。サドルの高さを適切に調整することが大切です。特にリカンベントバイク(背もたれ付き)は、腰への負担も少なく、安定感があるのでおすすめです。
- エリプティカル(クロストレーナー): 足がペダルから離れないため、着地の衝撃がなく、関節への負担が非常に少ないマシン。腕も使うので、上半身も同時に鍛えられます。
- 水中ウォーキング・水泳(プール): 水の浮力が関節への負担を大幅に軽減します。水の抵抗で、歩くだけでも陸上より高い運動効果が得られます。泳げなくても大丈夫!膝や腰に不安がある方には特におすすめです。
(2) 衰えさせない!「筋力トレーニング」で貯筋&代謝アップ

筋肉量を維持・向上させるための筋トレは、50代以降ますます重要になります。基礎代謝アップ、姿勢改善、骨の強化にも繋がります。初心者は、動きがガイドされ、安全に行いやすいマシンを使うのがおすすめです。各種目10回~15回程度を、無理のない重さで2~3セット行うことから始めましょう。
- 【脚・お尻】レッグプレス: 太ももやお尻など、下半身全体を鍛えます。
- 【胸】チェストプレス: 胸や腕の前の筋肉を鍛えます。
- 【背中】ラットプルダウン / シーテッドロウ: 背中の広い範囲の筋肉を鍛え、姿勢改善に繋がります。
- 【お腹】アブドミナルクランチ: 腹筋を鍛えます。
- 【腰】バックエクステンション: 背筋(腰周り)を鍛えます。※腰痛がある方は特に慎重に、医師や専門家に相談の上で行いましょう。
注意点: 正しいフォームで行うことが何よりも重要です。最初は軽い重さで、マシンの使い方とフォームをスタッフに確認しながら行いましょう。
(3) しなやかさを保つ!「柔軟性・バランス運動」でケガ予防

- ストレッチ: 運動前後のストレッチは必須!筋肉を温め、柔軟性を高め、ケガの予防に繋がります。ジムのストレッチエリアで、ゆっくり時間をかけて行いましょう。
- ヨガ・ピラティス・太極拳など: これらのクラスは、柔軟性、体幹、バランス感覚を養うのに非常に効果的です。呼吸を意識することで、リラックス効果も期待できます。初心者向けのクラスや、シニア向けのクラスがあればぜひ参加してみては?
- 簡単なバランス運動: 片足立ち(壁などに手をついてもOK)など、日常生活の中でも取り入れやすい運動です。転倒予防に繋がります。
《スタッフFLから一言》: 最初は有酸素運動とストレッチだけでも十分です! 慣れてきたら、少しずつ筋トレや他の運動を取り入れて、自分なりの組み合わせを見つけていくのがおすすめです。
4. 運動不足解消へのロードマップ:具体的な始め方 6ステップ

「よし、やるぞ!」と決めたら、具体的な行動に移しましょう。焦らず、確実にスタートを切るための6つのステップです。
- 健康状態のチェックと医師への相談: 持病がある方、健康に不安がある方は、まずかかりつけ医に相談し、運動に関するアドバイスを受けましょう。
- 自分に合ったジムを探す: 前回の記事(ジムの選び方)などを参考に、通いやすく、雰囲気が良く、初心者サポートのあるジムを見つけましょう。必ず見学・体験を!
- ジムのオリエンテーションやガイダンスを活用: 入会したら、多くのジムで提供されている施設案内やマシンの使い方説明(オリエンテーション)を必ず受けましょう。疑問点は遠慮なく質問!
- 現実的な目標を設定する:「毎日1時間!」ではなく…
- 頻度: まずは「週に1~2回」ジムに行くことを目標に。
- 時間: 1回の滞在時間は「30分~45分」程度から。
- 内容: 「ウォーキング15分とストレッチ10分」など、具体的な行動目標を立てると達成しやすいです。
- ジム時間をスケジュール化する: 「毎週〇曜日の〇時~〇時」のように、具体的な日時を決めて手帳やカレンダーに書き込み、「予定」として確保しましょう。ジムバッグは前日に準備しておくと、当日スムーズに行動できます。
- 最初の数回は「慣れる」ことを最優先に: 無理に頑張ろうとせず、ジムの雰囲気に慣れる、マシンの使い方を覚える、スタッフと顔見知りになる、といったことを目標にしましょう。達成感よりも「続けられそう」という感覚を得ることが大切です。
《スタッフFLから一言》: 最初のハードルは「ジムに行くこと」そのものです。行けただけで花マル!くらいの気持ちで、気楽にスタートしましょう。
5. 三日坊主にならない! モチベーションを維持する8つの秘訣

運動を始めること自体も大変ですが、それを「続ける」ことはさらに難しいと感じるかもしれません。モチベーションを維持し、運動を習慣化するためのヒントをいくつかご紹介します。
- 「楽しい」と感じる運動を見つける: 色々なマシンやプログラムを試してみて、自分が「これなら続けられそう」「やっていて楽しい」と感じるものを見つけましょう。義務感だけでは長続きしません。
- 簡単な記録をつける: 手帳やアプリなどに、いつ、どんな運動を、どのくらいしたか、そして「どう感じたか」を簡単に記録しましょう。歩数、時間、距離、使ったマシンの重さなど、具体的な数字でなくてもOK。「今日は気分がスッキリした!」といったポジティブな感想も記録しておくと、後で見返した時に励みになります。
- 小さな成功体験を積み重ねる: 「先週より5分長く歩けた」「マシンのおもりが一つ上げられた」「ストレッチで前より体が伸びるようになった」など、小さな進歩を見つけて自分を褒めてあげましょう。
- 具体的な目標を設定し直す: 習慣化してきたら、「3ヶ月後には30分連続で歩けるようになる」「週に1回ヨガクラスに参加する」など、少し先の具体的な目標を設定すると、張り合いが出ます。
- 仲間を作る: 友人や家族と一緒に始めたり、ジムのプログラムに参加して顔見知りを作ったりすると、励まし合えたり、行くのが楽しみになったりします。
- たまには変化をつける: いつも同じことばかりだと飽きてしまうことも。たまには違うマシンを使ってみたり、新しいプログラムに挑戦してみたりと、ルーティンに変化を加えてみましょう。
- 頑張った自分にご褒美を: 「1ヶ月続けられたら、新しいウェアを買う」「3ヶ月続いたら、マッサージに行く」など、健康的なご褒美を設定するのも効果的です。
- 完璧を目指さない、休むことも大切: 体調が悪い日や、どうしても気分が乗らない日は、無理せず休みましょう。週に1回行けなかったからといって、自己嫌悪に陥る必要はありません。「また来週から頑張ろう」と気持ちを切り替えることが大切です。休息もトレーニングの一部です。
《スタッフFLから一言》: モチベーションの波は誰にでもあります。大切なのは、完全にやめてしまわないこと。細く長く、自分のペースで続けていくことが、運動不足解消の一番の近道です。
おわりに:今日が人生で一番若い日!

50代からの運動不足解消について、具体的な方法から続けるコツまでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
運動不足は、気づかないうちに体と心に様々な影響を及ぼします。しかし、何歳からでも、適切な方法で始めれば、必ず良い変化を感じられるはずです。大切なのは、「特別なこと」と気負わずに、日常生活の一部として「体を動かす」習慣を取り戻すこと。
ジムは、そのための最適な環境を提供してくれます。天候に左右されず、安全に、効率よく、そして時には楽しく仲間と交流しながら運動に取り組めます。そして私たちジムスタッフは、皆さんが安心して第一歩を踏み出し、目標を達成できるよう、いつでもサポートする準備ができています。
「私にもできるかな…」という不安は、行動することでしか解消できません。ぜひこの記事をきっかけに、お近くのジムを見学したり、簡単なストレッチから始めてみたりと、小さな一歩を踏み出してみてください。
「今日が人生で一番若い日」です。未来の自分のために、今、できることから始めてみませんか?
皆さんの健康でアクティブな毎日を、心から応援しています! ジムでお会いできるのを楽しみにしていますね。
(現役ジムスタッフ FLより)
【ニューバランス ランニングシューズW411】間違いない一足。履いて動き回りたいと思える一足。
![]() |
[ニューバランス] ランニングシューズ W411 現行モデル ランニング ウォーキング スニーカー 白 通学 幅広 軽量 レディース LB3(ブラック) 24.0 cm D 新品価格 |

コメント